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秋の花 ・ 北村 薫 著 ・ 創元推理文庫

 母校の文化祭が中止になった。文化祭準備中の夜中に学校の屋上から生徒が 落ちて亡くなったのだ。その亡くなった生徒は、小中高と全部、後輩になる子で 顔見知りだった。その子には幼なじみの親友がいた。いつも一緒で珍しいくらいの仲良しさんだった。 ある日、郵便受けに謎めいた紙が入っていた。それは教科書見開きのコピーで、 高校生なら三年でやる筈の「政治経済」だ。このことがきっかけとなり、親友を喪った傷心の後輩を案じ、 ふたりの先輩である主人公は事件の核心に迫っていく。
 この本の影響からか、同じく小中高、一緒だった友の誘いに応えようとはがきを投函した。会って、 あの時、聞けなかったことや話せなかったことなど積もる話をし、親交を深めてこよう。そんな気持ちにさせてくれた一冊です。

■2012.10.01
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