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・ 久木　綾子　著　文春文庫

見残しの塔
　時は室町中期。宮大工を志願して九州の隠れ里から出奔した青年・左右近。 一方、若狭の国から母を尋ねて旅に出たのは、新田義貞の血を引く清らかな姫 ・初子。国宝・瑠璃光寺五重塔建設に賭ける番匠たち、そして塔の下で交錯する 誇り高き人々の運命を描いて日本人の魂に爽やかに響く、傑作歴史長編の誕生！ 解説・櫻井よしこ氏
　今月13日、作家の久木綾子さんが100歳の大往生を遂げた。 「見残しの塔」で平成20年にデビューを果たしたとき、すでに89歳の卒寿を 迎えていた。室町中期を舞台にした歴史長編は、「人は流転し、消え失せ、跡に塔が残った」という一文で始まる。 と7月17日の朝刊、一面を読む。
　興味を覚え、早速、図書館へ。予約から三か月を経てやっと手にすることができた本です。

■2020.11.22
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