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一般書 >　老いたるいたち

・ 日本文藝家協会編

　日本文藝家協会による年度版エッセイ集の2007年度版。
大庭さんは「人類はみな兄弟」で、若い頃と違ってどの子供の顔も天使のような美しさに見えてならない。 私の遺伝子もあの子たちのようにどこかで生きていくに違いない。自分は忘れられてもどこかの幼児の中に 伝えられるのだろうと安心する今日このごろである。
黒井千次さんは、「ご隠居さん　もういない」で、 一般に、昔の老人はどことなくゆったりとした雰囲気を漂わせていたような気がする。少なくとも、昨今よりは 焦っていなかった。気持ちと動きとの間にそれなりのバランスを保つことが出来ていた。
などと、多彩な顔ぶれの珠玉の言葉の数々がたのしめます。

■2008.01.01
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