読　書

一般書 >　死　顔

・ 吉村　昭　著

　冒頭に、「脳は容量の定まった容器のようなもので、そこに経験したことが記憶として 流入してきて貯えられる。歳月の経過とともに記憶の量は増して、やがて定量に達する。 さらに新しい記憶が流れ込んでくるが、器は容量一杯になっているので、それらは上部のふちを 越えて流れ出る。高齢に達して人名などの固有名詞が思い出せず、いわゆる物忘れの傾向が 現れるが、それは器からこぼれ出た新しい記憶にかぎられる」 なるほどと上記の言葉に納得。そのまま釣られて読み進む。

■2009.04.15
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