読　書

一般書 >　し　ず　か　の　朝

・　小澤　征良　著

　勤め先の会社が倒産、美人で優等生な姉にコンプレックスを感じているしずか。 母親のすすめで一度見合いもした。インターネット・カフェでふと開いたネットから、 横浜のロシアン・ハウスに住むことに。そこに住むロシア人の夫を亡くしたターニャ おばあさんとの交流が温かく深まっていく。白髪で綺麗なターニャは、自宅で料理教室を 開いている。「美味しい食事と大切な家族。それ以上の幸福ってないわね」と。ターニャの ご主人ニコライの15回忌に、しずかと姉も加わっての準備の模様が描かれていく。 そこは、自分が自分でいられる所。人との交流がこんなにも 楽しく、愉快に過ごせるなんて素晴らしいことを知る。ターニャの魅力があふれています。

■2009.08.15
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