読　書

一般書 >　辿る山路の　果てぬ坂道

・ 針尾　三郎　著　・ 文芸社

妻と共に、医療と司法と福祉との狭間で！
文中より
　平成元年のころ恵那子が膏血圧症でなかったら、そして美術館に行った時、気分が 悪くならなければ、そしてまた、弘之が藤井医師と知己の関係になかったら、さらに 平成二年の春の連休の時に悪性感冒にかからなかったら・・・・。そしてあの頃の 弘之にもっと意気地があったら・・・・・。もう寝たきりで十二年を越した。 これから先なん年かと思う。
医療行為に不振を抱かず、安心してお任せするにはどうしたらいいのだろうか。 心丈夫な主治医を持つこと、私情を持ち込まず言いたいことが言える関係を持つこと。 だが、医者と患者ではスタートラインから違うので横一線とは言い難し。 裁判とは、原告のために非ず、弁護士のため？福祉関係にお世話になるには？ 教訓として一番強く心に残ったことは、どんな出会いをしたかで人生の方向性が決まってくるようで。

■2011.06.01
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